2017年9月1日金曜日

Windows 10をクリーンインストールする手順

Windows 10をクリーンインストールする手順

●操作方法

 64bit版のWindows 10をクリーンインストールするには、64bit版のインストールメディアを使ってシステムを起動し、Windows 10を新規インストールするだけである。その手順は、以下のTIPSで解説している方法をほぼそのまま実行するだけでよい。

・TIPS「Windows 10をクリーンインストールする手順と注意点」(http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1604/08/news047.html)

 クリーンインストールの手順をまとめておくと、次のようになる。

・64bit版Windows 10インストール用のUSBメモリを作成する
・元のPCのデータをバックアップしておく
・インストール用のUSBメモリやDVDでシステムを起動する
・「アップグレード」ではなく、「カスタム」インストールを選択して、先へ進める
・Windowsのインストールが完了したら、アプリケーションをインストールし直す
・ユーザーデータをバックアップから復元する

 Windows 10がリリースされた当初は、最初にまずアップグレードインストールしてライセンス(プロダクトキー)をWindows 10用に更新し、その後64bit版Windows 10をクリーンインストールするという2段階の手順が必要だった。

 だが2015年11月にリリースされた「Windows 10 バージョン1511(TH2)」以降では、Windows 7/8.1のキーを使って、直接クリーンインストールできるようになっている。

 以下、各操作について簡単に補足しておく。

●手順1:インストール用のUSBメモリを作成する

 最初に64bitのWindows 10インストール用のメディア(USBメモリかDVD-R)を作成する。具体的な手順は次のTIPSを参照のこと。2015年11月のWindows 10 バージョン1511のリリース前に作成したUSBメモリでは、直接クリーンインストールできないので注意。

・TIPS「『メディア作成ツール』をダウンロードしてWindows 10インストール用のUSBメモリを作る」(http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1508/06/news034.html)

 USBメモリを作成するためのツールを起動すると、USBメモリに保存するWindows 10の情報を選択する画面が表示されるので、64bit版か、32bit版と64bit版の両方が含まれるインストールイメージを選択しておくこと。

●手順2:データのバックアップ

 インストール後の環境セットアップやインストールの失敗などに備えて、ユーザーのデータやファイルなどは全てバックアップ(一時的な場所へコピー)しておくこと。

●手順3:USBメモリなどでブートして、64bit版のWindows 10のインストールを始める

 手順1で作成したUSBメモリやDVDメディアなどを使ってシステムを起動する。32bitと64bitの選択画面が表示された場合は、必ず64bitの方を選択すること。

●手順4:プロダクトキーの入力とエディションの選択

 最初に表示される「Windowsのライセンス認証」の画面では、画面下にある[プロダクトキーがありません]をクリックして先へ進める(既に一度でもWindows 10にアップグレードしたことがあるシステムなら、キーの入力は不要)。

 ここでキーを入力せずとも、Windows 10のインストール後に[設定]アプリの[ライセンス認証]画面でキーを入力する方が簡単でトラブルになりにくい。プロダクトキーからのエディションの判定がうまくいかないことがあるので、インストール作業が全部終わってから、後で認証させればよい。

 インストールするWindows 10のエディション選択画面が表示された場合は、元のWindows OSのエディションに応じて、「Windows 10 Pro」か「Windows 10 Home」のどちらかを選択する。

●手順5:「カスタム」インストールの選択

 「インストールの種類を選んでください」の画面では、「アップグレード」ではなく、「カスタム」を選択して次の画面へ進める。

●手順6:「インストール場所」の選択

 「インストール場所の選択」画面ではインストールしたいパーティションか未割り当て領域を選択する。すでにWindows OSがインストールされているパーティションを選択すると、もともとあった「\Windows」や「\Program Files」「\Users」などのフォルダが「\Windows.old」に移動後、新しくフォルダが作成される。パーティションを空にしてからインストールしたい場合は、パーティションの選択後、[削除]をクリックしてから先へ進める。

 この後の手順は特に難しいところはないので省略する。ユーザーアカウントの入力などが終わればインストール作業はほぼ完了である。

 インストール後、Windows Updateによる更新プログラムの適用や不足しているデバイスドライバのインストール(デバイスマネージャの画面で、「!」マークがついているデバイスに対して[ドライバーソフトウェアの更新]などを行う)、アプリケーションのインストール、ユーザーデータのリストアなどを行えばよい。リストア後の「\Windows.old」フォルダの内容が不要なら、手動で削除してもよい(そのまま残しておいても、1カ月ほどで自動削除される。)