2013年11月14日木曜日

Windows 7 で Administrator を 有効 にする方法

Windows 7 で Administrator を 有効 にする方法

for Windows 7 Ultimate

1、コンピューター を 右クリックして、管理 を開く




2、コンピューターの管理 画面で ローカルユーザーとグループを展開。




3、展開した中の ユーザー を 選択し、Administrator のプロパティを表示
プロパティ内の アカウントを無効にする のチェックを外す
適用・OK を押して、Administrator の有効設定を完了します。





これで Administrator が 有効になりました。


for Windows 7 Home Premium

1、コマンドプロンプトを 管理者として実行 (起動) する

コマンドプロンプトを右クリックして 管理者として実行 (A) を選びます。

場所 : スタートメニュー > すべてのプログラム > アクセサリ 内

管理者として実行


2、正しく管理者として実行できているか確認

コマンドプロンプト画面上部を見て「管理者」となっていれば良いです。

net user administrator /active:yes


3、コマンドを入力・実行する

半角英数で下記のコマンドを入力し、実行 (リターンキー) します。

net user administrator /active:yes

成功したら画面に「コマンドは正常に終了しました。」と出ます。
これで完了です。


Administrator で ログイン する方法 と パスワードの設定
(Ultimate も Home Premium も 下記は共通です)


1、スタートメニューから、ユーザーの切り替え or ログオフを選択。
現在の ユーザー をそのままの状態にしたいなら、切り替え。

「スタート」をクリックし、「シャットダウン」右側の矢印にマウスポインターを合わせて「ユーザーの切り替え」をクリックします


2、ログインパネルに表示された Administrator をクリックし、ログイン。



Administrator は パスワード が設定されてないので、
ログイン後は下記からパスワード設定を行う事。
常に Administrator を表示させる人なら、必須です。

コントロールパネル > ユーザーアカウントと 家族のための安全設定

「アカウントのパスワードの作成」をクリック


これで Administrator が 有効になり、ログインできました。



2013年11月1日金曜日

必ず管理者として実行するようにアプリケーションを構成する

必ず管理者として実行するようにアプリケーションを構成する

Windows 7 では、必ず管理者権限のある状態で実行されるようにアプリケーションを構成できます。これは、管理者特権が必要なレガシー アプリケーションの互換性に関する問題を解決するのに便利な設定です。たとえば、管理者特権が必要な Windows XP 用に開発されたアプリケーションがあるとします。このプログラムは、既定の設定により、Windows 7 では、標準モードで動作するように構成されているので、プログラムは適切に実行されず多数のエラーが発生します。一時的な解決策として、必ず管理者として実行するようにアプリケーションを構成できます。この設定は、通常は標準モードで実行される UAC ベースのアプリケーションを、管理タスクの実行に使用している場合にも便利です。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、必ず管理者として実行する必要があるアプリケーションの場所を特定します。
  2. そのアプリケーションを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  3. プロパティ ダイアログ ボックスの [互換性] タブをクリックします。
  4. 次のいずれかの操作を行います。
    • この設定を現在ログオンしているユーザーに適用するには、[管理者としてこのプログラムを実行する] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
    • アプリケーションの起動に使うショートカットに関係なく、このコンピューターを使用するすべてのユーザーに、この設定を適用するには、[すべてのユーザーの設定を変更] をクリックして、アプリケーションの .exe ファイルのプロパティ ダイアログ ボックスを開き、[管理者としてこのプログラムを実行する] チェック ボックスをオンにして、[OK] を 2 回クリックします。
この設定により、アプリケーションは必ず管理者のアクセス トークンを使用して実行されるようになります。標準のアカウントを使用していて、確認のダイアログ ボックスの表示を無効にしている場合、このように設定したアプリケーションを実行するとエラーになります。

: システム アプリケーションやシステム プロセスを必ず管理者として実行するように構成することはできません。このレベルで必ず実行されるように構成できるのは、この 2 種類を除くアプリケーションとプロセスです。[管理者としてこのプログラムを実行する] チェック ボックスがグレー表示になっていて設定を変更できない場合、そのアプリケーションが、必ず管理者権限がある状態で実行することを許可しないように構成されている、実行に管理者の資格情報が必要ない、または管理者としてログインしていないのいずれかに該当します。


2013年10月23日水曜日

コマンドプロンプトから行える復旧方法


  • 復元ポイントを使った復旧
    • コマンド・・・「rstrui.exe」
    • ダイアログ形式でWindowsを復元ポイントに戻す事が可能です。
    • Windows上で操作する「システムの復元」と同じ効果です。
    • 一番お手軽ですが経験上、セーフモードでも起動しない場合は、ほとんど効果はありません。
    • 一部のXPの場合で、このコマンドが実行出来ない場合があります。
  • システムの整合性チェック
    • コマンド・・・「sfc /scannow」
    • コマンド入力後は特に操作は必要ありません。
    • システムフォルダ内に不正なファイル書き換えが見つかった場合、これで元に戻せます。多くの場合、これが一番効果的です。
    • sfc /scannow が途中で止まってしまう場合は、下で紹介するchkdskを利用して見ます。その後、もう一度sfc /scannowを実行するとWindowsが復旧するケースがあります。
      ※チェックディスクには、かなり時間がかかります。
  • ディスクのエラーチェック
    • コマンド・・・「CHKDSK c: /f」
    • コマンド入力後は特に操作は必要ありません。
      チェックディスクには、かなり時間がかかります。
    • CHKDSK c: /f でエラーが発見された場合は、「CHKDSK c: /r」という、より強力なコマンドを使ってエラーを修復してみましょう。
      • 注意
        場合によっては、CHKDSK c: /r を複数回実行しないとエラーが修復できない場合があります。
  • MBRの復旧
    • コマンド・・・「bootrec /fixmbr」
      起動しない場合は「bootrec /Rebuildbcd 」
      それでも起動しない場合は「bootrec /fixboot」
    • MBR領域を誤って削除したり、何らかの原因でMBRが破壊された場合にのみ、有効です。
    • インストールDVDまたは修復DVDからPCを起動する必要があります。F8起動のコマンドプロンプトでは使えません。
    • Vista/7/8などの場合は「要素が見つかりません」などのエラーが出たらWindows7 でのMBR修復方法 | MEMO-LOGなどを参考に色々頑張る。
    • XPの場合は「起動しなくなったXPを救う「Rebuild」コマンド - GIGAZINE」などを参考に色々頑張る
    • 最終手段です。失敗するとWindowsが起動不可になります。
    • これを試す前に、インストールDVD付属のリカバリ機能「Windowsの自動修復」や「イメージからの回復」を選んでみましょう。

上記の復旧方法を試す順序

  1. 「sfc /scannow」
  2. 「1.」でエラーが出た場合は「CHKDSK c: /f」してもう一回「sfc /scannow」
  3. 「CHKDSK c: /f」でディスクにエラーが見つかった場合は、エラーが出なくなるまで「CHKDSK c: /r」を繰り返す。
  4. 修復DVDのメニューにある「Windowsの自動修復」など
    (OSにより呼び名が違う)
  5. 「rstrui.exe」またはOS上の「システムの復元」
上記の順に試すのが効率が良い。
「Windows の自動修復」や「システムの復元」が上手く実行出来ない場合でも、「CHKDSK c: /f」や「sfc /scannow」を実行後にもう一度「Windowsの自動修復」や「システムの復元」を行うと何故か治るというケースもあります。
MBRの復旧については、「明らかにMBRがおかしい」「ブート領域が破損している・みつからない」などの場合のみ、試してみる。

Microsoft live メールを自分のメーラーで送受信する


送受信するメーラーの電子メール サーバー情報を入力します。


[受信メール サーバーの種類] 欄が[POP3] となっているか確認

[受信サーバー情報] と [送信サーバー情報] の「このサーバーはセキュリティで信頼された接続(SSL)が必要」の両方ともにチェックを付ける

[受信サーバー] 欄に「pop3.live.com」、[ポート] 欄に「995」と入力

[ログインに使用する認証] は「クリア テキスト認証」

[ログインID] は、Htomail の メールアドレス

[送信サーバー] 欄に「smtp.live.com」、[ポート] 欄はお使いのプロバイダで指定されている番号を入力(587 か 465 が多いようです)

※送信サーバーのポート番号は、OP25B(Outbound Port25 Blocking)を取り入れたプロバイダを利用してインターネットをしている場合、25 に設定するとメールの送信が行えません。この場合、自分の使っているプロバイダでは何番なら通すのか、どんな設定にする必要があるのか、ご自身で確認する必要があります。

「送信サーバーは認証が必要」にチェックをつける。




2013年9月9日月曜日

Windows8でネットワーク経由のコピーが遅い

Windows8でネットワーク経由のコピーが遅い

100MB 以上の大きなファイルのコピーを行うと、ファイル コピーの処理速度が遅くなることがあります。
エクスプローラ内部の動作が変更されているため、ファイル コピー処理に時間がかかることがあるようです。
ドライブ文字を割り当てている時と割り当てていないときではコピーの内部処理が違います。

使用するNICによってコピー処理の性能に相異が発生する可能性があります。
パフォーマンスが悪い場合いくつかの解決策がありますが、どれが最適かは環境によって異なります。

対策
●サイズの大きなファイルをコピーする場合、エクスプローラではなくコマンドプロンプトより
  Robocopy コマンドを使用する。

  Robocopy /? で使い方を参照します。
  例えば
  Robocopy コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ(ファイル)

●送信先のフォルダにネットワーク ドライブを割り当てます。

  net use コマンドを使用してドライブを割り当てます。
  net use ドライブ名 送信先フォルダ

●ネットワークの TCP ウィンドウサイズの自動調整機能を無効にします。
  次のコマンドを実行します。

  netsh interface tcp set global autotuninglevel=disabled

●ネットワークカードのオフロードチェックサムの機能を有効にします。

  有効にする方法はNICによって異なります。


2013年9月6日金曜日

windows8でDHCPサーバーからアドレスが取得できない

windows8でDHCPサーバーからアドレスが取得できない

これはお使いのDHCPサーバーがBROADCASTフラグのサポートがされていないために発生します。
XPの場合、DHCP 発見パケットの BROADCAST フラグは 0 (無効) に設定されます。
Windows8の場合、DHCP 発見パケットの BROADCAST フラグは有効に設定されています。

このため、一部のルーターのDHCP サーバーでは、
この DHCP 発見パケット有効の値を処理できないためアドレスを発行できません。

この場合Windows8側でフラグを無効に設定することで解決する場合があります。

対策
1. レジストリエディタを開きます。( regedit )

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\Interfaces

を開きます。
  この下のフォルダに各NICアダプタに対応する{GUID}があります。
 (GUIDはハッシュのような長い数値です)

2. 目的の NIC(LANカード) の { GUID } を選択します。
3. 右クリックして、メニューから[新規] [DWORD (32 ビット) 値]で新しい値を作成します。
4. 出来た新しい値の名前を [ DhcpConnDisableBcastFlagToggle ] と変更します。
5. [ DhcpConnDisableBcastFlagToggle ] をダブルクリックして [値のデータ] を 1 とします。

もしくは
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\Interfaces\{GUID}

  値の名前 : DhcpConnForceBroadcastFlag
  値の種類 : REG_DWORD
  値のデータ : 0

値のデータに 0 を指定する事によりこのレジストリエントリが 無効 になります。




2013年8月25日日曜日

Microsoft Safety Scanner

Microsoft Safety Scanner




Windowsパソコンのウイルススキャンにより、マイクロソフトが認識してるウイルス・スパイウェア・トロイの木馬・ワーム・ルートキット・アドウェアなど悪意のあるプログラム全般の駆除削除ができます。


ウイルス検出名などのスキャン結果を後で見るには?
下の場所にログファイルが出力されてます。
C:\Windows\Debug\msert.log

Microsoft Safety Scanner を削除アンインストールするには?
アンインストール作業はなく、ウイルス駆除ツールの実行ファイルそのものをゴミ箱へ

「Microsoft Security Essentials」(MSE)を導入してるけれど、Microsoft Safety Scanner は意味がある?
Microsoft Safety Scanner と Microsoft Security Essentials(MSE) は、ウイルススキャンエンジンとウイルス定義データがまったく同じなので、基本的に使う意味がないです。
Microsoft Security Essentials(MSE) が問題なく使える状況なら、そちらの方でウイルススキャンしてください。

Microsoft Safety Scanner をアップデート更新するには?
ウイルススキャンエンジンや最新のウイルス定義データを自分自身に内蔵してるので、アップデート更新する機能がないです。
『ダウンロードしてから 10 日間ご利用いただけます』という制限になってるのもこのためです。

使い方

1.マイクロソフトの公式ページにアクセスし、プログラム本体「msert.exe」をデスクトップなどにダウンロードする。
http://www.microsoft.com/security/scanner/ja-jp/

2.そのまま実行ファイルを起動する。
  途中で「使用許諾契約の同意」「開始の確認」のウィンドウが表示される

3.スキャンの種類を選択する。
Microsoft Safety Scanner スキャンの種類
クイックスキャン主要なフォルダをチェックする高速スキャン 《推奨》
フルスキャンすべてのフォルダをチェック (かなりの時間を要します)
カスタムスキャン”クイックスキャン”に加えて、ユーザーが任意で選択したフォルダをチェック

 脅威が何も検出されなかった場合:
スキャンが正常に完了しました。ウイルス、スパイウェア、その他の望ましくない可能性のあるソフトウェアは検出されませんでした。

◆ もしかしらた脅威じゃないものが検出された場合:
望ましくない可能性のあるソフトウェア ⇒ ユーザーに確認を求める
Microsoft Safty Scanner 望ましくない可能性のあるソフトウェアを削除する 望ましくない可能性のあるソフトウェアを表示します
あくまで”可能性”であって脅威じゃない場合に備えてユーザーの選択式
望ましくない可能性のあるソフトウェアがコンピューター上に見つかりました。すべてのファイルを削除するには、下のチェックボックスををオンにしてください。ファイルを選択して削除するには、[望ましくない可能性のあるソフトウェアを表示します]をクリックしてください。

◆ 脅威が検出された場合の最終的なスキャン結果:
ウイルス + スパイウェア ⇒ 自動的に削除される
Microsoft Safty Scanner スキャン結果の詳細を表示します
確実に脅威と判断されたものは自動的に削除される
スキャンが正常に完了しました。ウイルス、スパイウェア、その他の望ましくない可能性のあるソフトウェアが検出され、削除されました。




2013年8月21日水曜日

WindowsXPからWindows7へ移行(手動移行)

手作業で移行する際のコピー元とコピー先の対応

 次に、転送ツールに頼らず、手作業で移行を行う際の手順について解説する。
 手作業で移行を行う際の作業内容を大別すると、「ファイルのコピー」と「アプリケーション・ソフトウェアの再設定」となる。後者は手作業で設定する方法が基本になるが、ソフトウェアによっては設定ファイルをコピーする方法、あるいは設定移行用のツールを利用できる。
 ファイルのコピー操作については、先に触れたようにプロファイル・フォルダの構成が変わっており、コピー先のフォルダを間違えないように注意する必要がある。[マイ ドキュメント][マイ ピクチャ][マイ ミュージック][マイ ビデオ]については、以下の組み合わせでファイルをコピーすればよいだろう。
Windows XPWindows 7
%UserProfile%\My Documents%UserProfile%\Documents
%UserProfile%\My Documents\My Pictures%UserProfile%\Pictures
%UserProfile%\My Documents\My Music%UserProfile%\Music
%UserProfile%\My Documents\My Videos%UserProfile%\Videos
Windows XPとWindows 7のプロファイル・フォルダの位置
 「%UserProfile%\Applicatoin Data」「%UserProfile%\Local Settings」以下のファイル群については、「%UserProfile%\AppData」以下で対応するフォルダを探して、個別にコピーする。

ファイルを新旧のコンピュータ間でコピーする方法

 いずれにしても、手作業で移行作業を行う際には、新旧のコンピュータの間でファイルのコピー、あるいは移動の操作を必要とする。いったん別のメディア、あるいはファイル・サーバを介する方法でもよいが、ファイルの分量が多くなると時間がかかる。
 そのため、どちらか一方のコンピュータで共有設定を行い、ネットワーク経由でファイルを送り込む方法がよいだろう。コピーするファイルの大半はプロファイル・フォルダ以下に存在するので、プロファイル・フォルダを共有するのが確実だ。
 ただし、ほかのユーザーが自由にアクセスできる状態にするとセキュリティ上の問題があるため、自分以外のユーザーに対してはアクセスを許可しないように共有アクセス権を設定する必要がある。Windows Vista/7で共有設定とアクセス権設定を行うには、フォルダのプロパティ画面で[共有]タブに移動して[詳細な共有]をクリックする。設定の要領は、簡易フォルダ共有を行わないときのWindows XP、あるいはWindows Serverと同様だ。
 また、共有名の末尾に「$」を付けて隠し共有にする方法も考えられる。こうすることで、本人以外には共有フォルダの存在が分からなくなるからだ。Windows XP Professionalでは、Windowsエクスプローラのオプション設定で簡易フォルダ共有を無効にすると、デフォルト共有(管理共有)を作成するが、これも同じ考え方といえる。デフォルト共有は管理者権限を持つユーザーしかアクセスできないし、元から隠し共有になっているので、秘匿性という面では比較的優れている。

手作業での移行方法(Internet Explorer)

 続いて、Internet Explorerの設定移行について解説する。対象となるのは「お気に入り」とCookieで、Internet Explorer自体の設定は手作業で行うものとする。
 「お気に入り」は、以下のフォルダにショートカットとサブフォルダの集合体として記録されているので、それをコピーすればよい。
Windows XPWindows 7
%UserProfile%\Favorites%UserProfile%\Favorites
Windows XPとWindows 7のお気に入りのフォルダ位置
 なお、Internet Explorerで「お気に入り」を手作業で並べ替えていた場合の並び順はレジストリに記録されているため、ショートカットをコピーするだけでは再現できない。そのため、並び順まで再現するには、レジストリ・エディタを使って「*.REG」ファイルのエクスポート、あるいはインポートを行う。対象となるキーは以下のとおり(転送ツールで移行すると並び順も再現できるため、この作業は必要ない)。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MenuOrder\Favorites
 一方、Cookieの保存場所は以下のフォルダだ。
Windows XPWindows 7
%UserProfile%\Cookies%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Cookies
Windows XPとWindows 7のCookieの保存位置
 ただし、Cookieはファイルをコピーするだけでは正常に機能しないので、Internet Explorerの[ファイル]-[インポートとエクスポート]メニューを選択し、移行元コンピュータでエクスポートを、移行先コンピュータでインポートを行う。
 このほか、Internet Explorerはバージョン6.0からP3Pに対応しているが(「IE 6のプライバシ管理機能―2.より高機能なプライバシ管理を可能にするP3P」参照)、それに合わせてドメイン単位でCookie受け入れの可否を登録できるようになった。この登録情報も、レジストリのエクスポートとインポートによって移行できる。対象となるキーは以下のとおり。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\P3P

手作業での移行方法(Outlook Express)

 Windows 7は初期状態で電子メール・クライアントがインストールされていないため、Outlook Expressを利用していたユーザーは、Windows Liveメール、あるいは何かそのほかの電子メール・クライアントをセットアップする必要がある。
 まず、Outlook Expressにおけるメッセージとアドレス帳の保存場所について確認しておこう(メッセージの配置場所は、オプション設定画面で別の場所に変更可能)。
メッセージ%UserProfile%\Local Settings\Application Data\Identities\{ID}\Microsoft\Outlook Express
アドレス帳%UserProfile%\Application Data\Microsoft\Address Book\*.wab
Outlook Expressのメッセージとアドレス帳の保存場所
 メッセージについては、データを移行元のコンピュータから移行先のコンピュータにコピーしてから、移行先のコンピュータでWindows Liveメールを起動してインポートする方法で対処する。このとき、移行作業を行う前に、移行先のコンピュータでWindows Liveメールを実行しないように注意する必要がある。「データのコピー(転送ツールによる転送を含む)」→「Windows Liveメールの初回実行」という順番を厳守しないと、Windows Liveメールがデータのインポートに失敗する可能性があるからだ。
 なお、Outlook Expressでは、メール・アカウント設定をファイルにエクスポートできる。これは、[ツール]-[アカウント]メニューを選択すると表示される[インターネット アカウント]ダイアログで、右側に並んでいるボタンの中から[エクスポート]をクリックして行う。これによって出力したファイル(拡張子は「*.iaf」)を、移行先コンピュータのWindows Liveメールでインポートすればよい。

手作業での移行方法(Office XP/2003)

 Microsoft Officeのうち、Office XPとOffice 2003については、「個人用設定の保存ウィザード」を利用すると、設定情報に加えて、文書テンプレートや電子メールに付加する署名も移行できる。
 この機能は、「スタート」メニューから以下のアイテムを選択すると実行できる。アイテムが存在しない場合には、コンポーネント追加操作を行って対処する。
  • Office 2003:[すべてのプログラム]-[Microsoft Office]-[Microsoft Officeツール]-[個人用設定の保存ウィザード]
  • Office XP:[すべてのプログラム]-[Microsoft Officeツール]-[個人用設定の保存ウィザード]
 「個人用設定の保存ウィザード」は、以下のような流れで移行作業を行う。
  1. 最初の画面で、設定の保存と復元のどちらを行うかを選択する。
  2. 設定の保存を選択すると、次の画面で出力先のファイル名(拡張子は「*.ops」)を指定するよう求めてくる。この操作により、必要な情報を単一のファイルにまとめて出力する。
  3. 移行先のコンピュータで、同じバージョンのMicrosoft Officeをセットアップして、「個人用設定の保存ウィザード」を起動する。
  4. 最初の画面で設定の復元を指示する。
  5. 次の画面で、復元のソースとなる「*.ops」ファイルを指定する。
 これで、Microsoft Officeに関連する設定などをまとめて移行できるが、Outlookについては注意点がいくつかある。
 まず、移行元のコンピュータで、POP/IMAPサーバなどに接続する際のパスワードを記憶させていた場合、それは移行対象にならない。そこで、移行先のコンピュータで最初にサーバに接続する際に、パスワードを指定し直す必要がある。その際にパスワードを記憶させておけば、次からは自動的に接続できる。
 また、Windows Vista/7では既述のようにプロファイル・フォルダの構成が変わっている。ところが、「個人用設定の保存ウィザード」ではデータ・ファイル(*.pst)の配置場所を絶対パスで記録しているため、そのままではデータ・ファイルにアクセスできない。Windows 2000/XPでOutlookを使用する場合の既定の配置場所は、「%UserProfile%\Local Settings\Application Data\Microsoft\Outlook」となっているためだ。
 そのため、Outlookのデータ・ファイルについては、移行完了後に手作業で修正する作業が必要になる。Outlookを実行した状態で設定を直そうとすると、エラーが発生して面倒なことになるため、コントロール・パネルをアイコン表示にして[メール]を実行する方法がよいだろう。
  1. [メール]をダブルクリックすると表示される[メール設定]ダイアログで、[データ ファイル]ボタンをクリックする。続いて表示するダイアログで、データ・ファイルの追加や削除が可能になる。
  2. まず、既定のメッセージ配信場所となるデータ・ファイルを用意する。[追加]ボタンをクリックして新規作成してもよいし、移行元で使用していた既定のデータ・ファイルを[フォルダを開く]ボタンをクリックして開いてもよい。そのほかのデータ・ファイルについても、必要ならば、同じ手順を繰り返して一覧に追加する。
  3. 次に、一覧で既定の配信先にしたいデータ・ファイルを選択して、[既定に設定]ボタンをクリックする。これで、既定のメッセージ配信場所が確定する。
 なお、既定のメッセージ配信場所となるデータ・ファイルを新規作成した場合、予定表、連絡先、仕事などの情報が欠落している。そこで、古いデータ・ファイルを開いて、必要な情報をドラッグ&ドロップ操作によって移行する作業も必要になる。


Office XP/2003の「個人用設定の保存ウィザード」
Office XP/2003では、設定情報やユーザー自作のテンプレート、メールの署名などを一括して保存・復元するウィザードが利用できる。保存した情報は、「*.ops」という拡張子を持つ単一のファイルにまとめられる。
  (1)情報は単一のファイルにまとめて保存しておき、それを移行先のコンピュータで同じウィザードを使って反映させる。ここでファイル名を指定する。

手作業での移行方法(Office 2007)

 Office 2007を使用している場合、Outlookの仕訳ルール、差出人セーフリスト、宛先セーフリスト、受信拒否リストについては設定画面からエクスポートとインポートが可能だが、それ以外は手作業で設定しなければならない。Outlookのデータ・ファイルについても、ファイルを手作業でコピーした後で、データ・ファイルを開く指定や既定のデータ・ファイルの指定を手作業で行う必要がある。
 なお、以下に示した項目については、ファイルのコピーによる移行が可能だ。これらの内容はOffice XP/2003でも共通である。
Windows XPWindows 7
Microsoft Officeのテンプレート%UserProfile%\Application Data\Microsoft\Templates%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
Microsoft Outlookの署名%UserProfile%\Application Data\Microsoft\Signatures%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\Signatures
Microsoft Excelのツール・バー設定%UserProfile%\Application Data\Microsoft\Excel\*.xlb%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\*.xlb
Microsoft Excelのスタートアップ・ファイル%UserProfile%\Application Data\Microsoft\Excel\XLSTART%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLSTART
Microsoft Wordのスタートアップ・ファイル%UserProfile%\Application Data\Microsoft\Word\Startup%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\Word\STARTUP
スペルチェック機能の辞書%UserProfile%\Application Data\Microsoft\Proof\custom.dic%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\UProof\custom.dic
Office 2007のデータ・ファイルの保存位置

手作業での移行方法(そのほかのソフトウェア)

 一般的な傾向として、セットアップ作業が不要で、実行形式ファイルをそのまま実行するタイプのアプリケーション・ソフトウェアは、プログラム本体(*.EXE)と同じフォルダにデータや設定ファイルを置く場合が多いようだ。こうしたアプリケーション・ソフトウェアでは、フォルダごとコピーするだけで、プログラム/設定/データが一気に移行できる。ただし、設定情報をレジストリに記録するアプリケーション・ソフトウェアでは、手作業で設定をやり直すか、レジストリのエクスポート/インポートを行う必要がある。
 設定情報をファイルの形で持っていて、インポートやエクスポートが可能になっているアプリケーション・ソフトウェアであれば、それを利用するのが便利だ。例えばATOKの場合、ATOK自体やキー操作に関する設定情報のファイルを作成するようになっているので、それをコピーして開くことで設定移行が可能になる。既定では、これらのファイルやユーザー辞書は以下のフォルダに配置する。
Windows XPWindows 7
%UserProfile%\Application Data\Justsystem\Atok*%UserProfile%\AppData\Roaming\Justsystem\Atok*
ATOKのユーザー辞書の位置
 MS-IMEの場合、設定項目はATOKほど多くないので、手作業で再設定しても対処できるだろう。ユーザー辞書については、IMEのバージョンが変わっているためにコピーでは対応できず、移行先のコンピュータでユーザー辞書のインポートを行う必要がある。既定のファイル配置場所は以下のとおりだ。
Windows XPWindows 7
%UserProfile%\Application Data\Microsoft\IMEJP*%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP10
IMEのユーザー辞書の位置
 RSSリーダーの中には、登録しているRSSフィードに関する情報をOPMLファイルなどの形式でエクスポートできるものがある。その場合、移行元のコンピュータでエクスポートしたOPMLファイルを移行先のコンピュータでインポートするだけで、RSSフィードの登録情報を復元できる。ただし、未読・既読の情報までは移行できない。


ATOKシリーズの環境設定画面
ATOKは、設定情報やキーカスタマイズの情報を独立したファイルで保持しているため、そのファイルをコピーすれば設定を移行できる。



RSSリーダー「Headline-Reader」のエクスポート操作
RSSリーダーの中には、登録したフィードの情報をOPMLファイル経由でエクスポート/インポートできるものがある。こうした機能があれば、大量のフィード元を登録していても再登録の手間が掛からない。

手作業での移行方法(ダイヤルアップ/VPN接続設定)

 ブロードバンド接続が一般化している昨今だが、携帯電話やPHSを利用してダイヤルアップ接続を行う場面があるほか、VPN(Virtual Private Network)を用いてリモートアクセスしている場合にも、接続設定の登録が必要になる。これらの登録情報は、以下のファイルに保存してあり、ファイルをコピーするだけで移行できる。

Windows XP
%SystemDrive%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Microsoft\Network\Connections\Pbk\rasphone.pbk

Windows 7
%UserProfile%\AppData\Roaming\Microsoft\Network\Connections\Pbk\rasphone.pbk

ダイヤルアップ/VPNの接続設定の保存位置
 なお、発信時に使用するユーザーIDやパスワードの情報を記憶させていた場合、それらは移行できないため、初回接続時に指定し直す必要がある。そのため、移行先のWindows 7で最初に接続操作を行う前に、プロパティ画面の[オプション]タブにある[名前、パスワード、証明書などの入力を求める]チェックボックスをオンにする必要がある。いったん接続操作を行って記憶させれば、このチェックボックスはオフに戻せる。





2013年8月20日火曜日

WindowsXPからWindows7へ移行(データ転送ツール利用)

Windows転送ツールの概要

 Windows Vistaに引き続き、Windows 7でも「Windows転送ツール」(以下「転送ツール」)が用意されている。これは、上書きアップグレードを行えない、あるいは行わない場面で使用する移行支援ツールで、ウィザード形式で設定を行う。転送元と転送先のそれぞれのコンピュータ上で転送ツールを実行し、ネットワーク経由で直接転送するか、外部ハードディスクやUSBメモリを仲介して転送を行う。
 転送ツールによって移行できる項目には、以下のものがある。
  • Windows OSの設定
  • インターネット接続に関連する設定
  • Internet Explorerのお気に入りと各種設定
  • アプリケーション・ソフトウェアの設定と文書ファイルなどのデータ
 ただし、Windows XPとWindows 7の間で互換性がない設定項目、例えば画面配色の設定については無視される。また、転送ツールで移行できるのはファイルと設定情報だけで、アプリケーション・ソフトウェア自体やフォント、デバイス・ドライバといったものは対象になっていない。そのため、これらは手作業でセットアップし直す必要がある。
 Windows 7では、転送ツールはあらかじめインストールされており、[スタート]メニューの[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[システム ツール]-[Windows転送ツール]を選択すると起動できる。一方、移行元では、Windows 7のインストールDVD-ROMにある転送ツールをインストールする必要がある。ファイルは「\support\migwiz\migsetup.exe」だ。DVD-ROMから直接実行してもよいが、起動に時間がかかるため、フォルダごとハードディスクにコピーしてから実行することを勧める。


転送ツールの起動画面
Windows転送ツールは、Windows 7のインストール用DVDの「\support\migwiz」フォルダに置かれている。このフォルダの「migsetup.exe」をダブルクリックするだけで実行できる。

 転送の方法としては、ネットワーク経由の直接転送、USBメモリなどの外付けストレージ(共有フォルダ経由を含む)、USBケーブルによる直結の3種類が利用できる。このうちUSBケーブルによる直結は専用のケーブルが必要になるため(Windows Vistaの転送ツール用のものと同じ転送ケーブルが利用できる)、ネットワーク経由の方が現実的だろう。
 外付けストレージを使用する場合、USBメモリでは容量や速度が不足する可能性がある。ネットワークが使えず、転送するファイルの分量が少ない場合は、USBメモリも選択肢となるだろう。しかし現実的には、外付けハードディスクかファイル・サーバを使用することになる。
 念のため、移行元のコンピュータで使用しているアプリケーション・ソフトウェアとデータの所在を確認しておく方がよい。アプリケーション・ソフトウェアについては、事前に一覧を作成しておき、データについてはファイルが散在している可能性があるので移行前に整理しておくとよい。
 転送ツールを利用するメリットは、先に取り上げたプロファイル・フォルダの構成変更を考慮してくれる点にある。実際にMicrosoft Office 2003をセットアップしたコンピュータを移行元にして試したところ、Microsoft Outlookのデータ・ファイルについて、Windows 7で変更されたプロファイル・パスに合わせて適切な場所にファイルが再配置され、かつOutlookの設定にもそれが反映されていた。

転送ツールによる移行作業の実際(外付けストレージ経由)

 外付けストレージを使用する場合、移行元のコンピュータで転送ツールを実行して、転送する情報を指定した後、ファイルの保存場所とファイル名を指定する。このファイルは「*.MIG」という拡張子を持ち、この中に転送対象になるファイルと設定情報がすべて格納される。移行先のコンピュータで実行する転送ツールでは、転送元として「*.MIG」ファイルを指定する。作業手順の概略は以下のようになる。
 1. 移行元のコンピュータで転送ツールを実行する。
 2. 転送方法として[外付けハードディスクまたはUSBドライブ]を選択する。
 3. 次の画面で、[これは今までのコンピュータです]をクリックする。この操作に続いて、転送ツールがコンピュータの内容をスキャンする。
 4. 次の画面で、移行元コンピュータに存在するユーザーの一覧を表示する。ユーザーごとにチェックボックスのオン/オフを変更して転送するかどうかを指定できるほか、[カスタマイズ]をクリックして、ユーザーごとに転送対象の項目が指定できる。


転送ツールが表示する転送対象の選択画面
存在を確認したユーザー・アカウントごとにチェックボックスがあり、オン/オフによって転送するかどうかを指定する。
  (1)このチェックボックスをオンにしたユーザーについて、プロファイル・フォルダ以下のファイル群と設定を転送する。
  (2)[カスタマイズ]をクリックすると、さらに細かく転送対象を指定できる。→[A]へ

[A]

[カスタマイズ]ボタンをクリックすると表示する画面
プロファイル・フォルダ以下のファイル群について、転送するかどうかを個別に指定できる。
 (1)左側のツリー画面は、プロファイル・フォルダのツリーと同じ内容になる。
 (2)チェックをオンにしたフォルダ、あるいはファイルだけが転送対象になる。

 5. 外付けストレージ経由で転送する場合、次の画面でパスワードを指定する。
 6. 次の画面で、転送用ファイルの保存場所とファイル名を指定する。[保存]ボタンをクリックすると、ファイルへの出力作業を開始する。
 7. ここから先は移行先コンピュータでの作業になる。転送ツールを実行して、2つ目の画面で転送方法として[外付けハード ディスクまたはUSBフラッシュ ドライブ]を選択する。
 8. 次の画面で、[これは新しいコンピュータです]をクリックして続行する。
 9. 次の画面で「今までの設定を保存済みですか?」と聞かれるので、[はい]ボタンをクリックする。
 10. 次の画面で、「6」で指定しておいたものと同じファイルを開くよう指示する。
 11. 次の画面で、「5」で指定しておいたものと同じパスワードを入力する。
 12. 次の画面で、移行元コンピュータに存在するユーザーの一覧を表示する。ユーザーごとにチェックボックスのオン/オフを変更して転送するかどうかを指定できるほか、[カスタマイズ]ボタンをクリックして、ユーザーごとに転送対象項目が指定できる。
 13. [転送]ボタンをクリックすると、転送作業を開始する。
 14. 転送完了後に表示する画面で[転送された内容の確認]をクリックすると、転送の対象になった項目と個別のファイルの一覧を確認できる。また、[新しいコンピュータにインストールするプログラムの一覧]をクリックすると、移行元コンピュータで使用していて設定・データの転送対象になっており、かつ移行先コンピュータにセットアップされていないアプリケーション・ソフトウェアの一覧を確認できる。


転送完了後に表示するレポート画面
移行先となるWindows 7で、転送ツールがファイルと設定の転送を終えた後に最終画面を表示する。そこで[新しいコンピュータにインストールするプログラムの一覧]をクリックすると、この画面が表示される。
  (1)上側に表示するのは、移行元のコンピュータで使用していたアプリケーション・ソフトウェアのうち、Windows 7に対応する製品がないもの。WindowsムービーメーカーやOutlook Express後継のWindows Liveメールは、Webサイトからダウンロードしてセットアップする必要がある。
  (2)下側に表示するのは、移行元のコンピュータで使用していたアプリケーション・ソフトウェアのうち、セットアップ作業を行えば利用可能になるもの。ここではOffice 2003 Standardが表示されているので、これをセットアップすればよい。ファイルと設定については転送済みなので、セットアップ後、直ちに利用できる。

転送ツールによる移行作業の実際(ネットワーク経由)

 ネットワーク経由で転送する方法ではいちいちファイルは作成せずに、ファイルや設定情報を直接、移行元のコンピュータから移行先のコンピュータに送信する。このときの操作手順は、移行先のコンピュータと移行元のコンピュータを行ったり来たりすることになるため、少々複雑だ。以下に作業手順を示す。
  1. 移行先のコンピュータで転送ツールを実行する。
  2. 転送の方法として[ネットワーク]を選択する。
  3. 次の画面で[これは新しいコンピュータです]を選択する。
  4. 次の画面で、移行元のコンピュータに転送ツールをインストールしてあるかどうかを聞かれる。ここでは[今までのコンピュータにインストール済みです]をクリックして続行する。
  5. 次の画面を表示したところで移行先のコンピュータにおける作業はいったん中断して、移行元のコンピュータに移る。
  6. 移行元のコンピュータで、転送ツールを実行する。こちらも、転送の方法には[ネットワーク]を選択する。移行先と異なるのは、その次の画面で[これは今までのコンピュータです]以外の選択肢が存在しないことだ。
  7. 次の画面で、[Windows転送ツール キー]を画面に表示するので、それを覚えるかメモする。ここで、移行元のコンピュータにおける作業は中断して、移行先のコンピュータに戻る。
  8. 移行先のコンピュータで動作している転送ツールに戻り、[次へ]ボタンをクリックする。次の画面で、先に移行元のコンピュータで提示された[Windows転送ツール キー]を入力して、[次へ]ボタンをクリックする。
  9. これにより、移行元のコンピュータと移行先のコンピュータの間で、ネットワーク経由の接続が確立される。続いて互換性の確認やファイル・設定の走査を実施する。
  10. 走査が完了すると、転送対象を指定する画面になる。ユーザーごとにチェックボックスのオン/オフを指定できるほか、[カスタマイズ]ボタンをクリックして個別の項目ごとに転送の有無を設定することもできる。
  11. [転送]ボタンをクリックすると、転送作業を開始する。完了後にレポートを表示するのは、ファイルを作成して転送したときと同じだ。



ネットワーク経由で転送する場合はキーの指定が必要

ネットワーク経由の移行では、移行元のコンピュータと移行先のコンピュータで同時に並行して転送ツールを実行する。そして、移行元のコンピュータで提示するキー(上画面)を移行先のコンピュータで指定することで(下画面)、両方の接続を確立する。転送対象を指定する際の要領は、外付けストレージを使用する場合と同じだ。
  (1)ここに表示されているキーは、移行元のコンピュータで実行する転送ツールが自動的に決めて提示してくる。
  (2)それをメモしておいて、移行先のコンピュータで実行する転送ツールに入力すると、両方のコンピュータの間で接続を確立する。コンピュータ名やIPアドレスの指定は必要ない。